歴史的景観との調和

土浦市立土浦小学校

茨城県土浦市

第28回茨城建築文化賞県知事賞受賞

土浦小学校は、市内で一番古く明治6年に創立され、130年を超える歴史ある小学校です。 計画地周辺には土浦城址がある亀城公園、博物館等があり、豊かな自然と歴史的な街並みが残る大変恵まれた環境にある小学校です。


歴史的景観との調和

計画地周辺には土浦城址がある亀城公園、博物館等があり、豊かな自然と歴史的な街並みが残る大変恵まれた環境にある小学校です。

今回の学校計画は多様な自然文化遺産を保存しながら、地域文化を育む役割を担って機能することを意図しました。この地の景観やまちづくりに教育施設として参画することで、学校とまちそして、地域の人々をつなぐ新しい教育空間の提供をしたいと考えました。施設は機能ごとに分節することでボリューム感を抑え、勾配屋根の連なりや近隣建築にみられる縦格子をモチーフとしたルーバーなどにより街の風景との調和を図りました。

様々なアクティビティを生み出す
学習空間

施設は大きく管理諸室、普通教室、特別教室、屋内運動場からなります。それぞれの機能 は中央のコミュニティーホールによって緩やかに結ばれます。このホールは3層吹き抜けとなっており学校全体を一体化させるとともに、学年集会や展示、ミーティングなど弾力的な活動が行えるアクティビティに富んだ教育空間です。
普通教室は学年ごとのユニットで構成されています。普通教室の延長領域である多目的スペースはクラスごと又は学年ごとの利用が可能な形態とし、様々な学習形態に対応できるものとしました。

昇降口

ゆとりある昇降口前ポーチ

吹抜

学校を一体化させる吹抜と大階段

建築のポイント

快適な生活環境の創出


機械に頼り過ぎず快適な学習環境を創出することを心がけました。中央のコミュニティーホールは自然採光を確保するとともに吹き抜け空間を利用した自然換気システムを取り入れました。その他、雨水の散水利用、太陽光発電パネルの設置、近隣の建物にみられる格子をモチーフとしたルーバーによる日射コントロールなど環境に配慮した施設づくりを心掛けました。また、太陽光発電パネルについては蓄電池併用とすることで災害時の避難場所として機能が確保できるようにしました。



敷地の有効利用


土浦市の中心市街地の限られた敷地を有効利用するため、コンパクトな施設計画により学校として機能を保持し既存校舎を利用しながらの建て替え計画を基本として、グラウンドを最大限確保できるように配慮しました。

北側亀城公園からの景観

北側亀城公園からの景観

コミュニティホール

様々な活動を促すコミュニティホール

音楽室

開放的な音楽室

室内運動場 内部

室内運動場 内部

○○○○○○○

○○○○○○○

○○○○○○○

設計情報

土浦市立土浦小学校

  • 建築面積:4,108.40㎡
  • 延床面積:9,443.11㎡
  • 階数:地上3階
  • 主体構造:鉄筋コンクリート造

外部仕上げ

  • 屋根:ガルバリウム鋼板横段葺き
  • 外壁:フッ素樹脂塗装
  • 開口部:アルミ製サッシ

内部仕上げ

  • 床:複合フローリング貼
  • 壁:EP-G塗装 一部シナ合板貼
  • 天井:木製ルーバー